Tweet(一言)
歯科治療
適切な治療とは、正確な診断、診断に基づく最適な治療、適切なメインテナンスからなるという。Evidenced-Based:EB(科学的根拠に基づいた)アプローチとは、診断、治療、予後判定,臨床研究を行う際に得られた結果を科学的に判定する際の評価方法。優れた治療方針は、過程が科学的に裏付けでされていることである。対照群や盲検法で結果を観察されたものである。プラセボ効果は比較対照群を用いて治療結果を評価するための役割を果たす。プラセボ効果の対極がノセボ効果といわれている。すべての患者に適応できても、術後に予見できる普遍的な治療法は存在しない。治療方法は、それを裏付ける科学的根拠も反映されなければならないとされている。。
肉体的な痛みに対して過敏である人のみならず、歯科恐怖症にかかっている人が居る。歯科恐怖症のみならず、恐怖症患者はありとあらゆる身体反応:動悸、息切れ、振え、この状態から逃れたいという願いを呈する。自分がくつろいで、居心地良く感じ、自分でコントロールできる状態で、デンタルチェアに座っていられるように慣らして、恐怖の原因になっている対象物に対峙できるに脱感作する。歯科医も同種の歯科医、患者さんからの苦情、訴訟、うわさ、保険指導、パラノイアの患者さん、感染症、水銀中毒、環境ホルモン、そしてモンスターペイシャントなどの恐怖症に苦しんでいる、同じ人間です。
虫歯に化学物質を詰めて、免疫機能を落とすが、削らないで、痛みや違和感を我慢するか?歯医者は、低毒性と思って毒性のある化学物質を口の中にいれてしまうことになる。水銀を詰めていた衛生士さんの胎児に障害が多いという。歯科治療は、パラフォルム(パラチオン)、アルゼン(亜ヒ酸)、水銀、プラスティック、金属合金が推奨されている。多用していると、神経系統がやられ、情緒不安定、不眠症の微症状が出て、次第に自殺願望が強くなることがあるという。学生時代の同級生が死んで、1週間後に後輩が死んでいる。何人かの友人が自殺している。不眠症、イライラ、夫婦喧嘩が始まり離婚、そして、保険指導、訴訟などで自殺してしまうのである。私もその気持ちが痛いほどわかります。
患者さんの中に、どこも悪いとは思えないのに、口が臭い、歯並び、歯の色が気に入らない、顎が痛い、口が開かないと訴える人がいる。若い女性に多く、悪いと妄想的に思い込み、スプリント治療、矯正、審美歯科治療を繰り返している病歴がある。極端な例ではあるが、海外では矯正治療後、以前の顔に戻してと歯科医に何度も押し掛けた挙句、歯科医を射殺するというような事件が発生している。こういった人は妄想に「捕われ」ているのであり、不安やうつを併発している。この「捕われ」は、「ねばならない」という「こだわり」であり、脅迫観念と同じメカニクスが働いているのだと思う。 自分の外見が悪いと身体醜形障害に陥っている人は、外見はこうでなければならないと「こだわり」の自論をもっている。この「こだわり」と持つ患者さんの多くは、環境に適応できず、現実から逃避する疾病利得(二次的利得)を得ようとしていることが多く、彼らは、自らの異常性に少なからず気がついている。患者さんに共感し、その人の不安やこの「捕われ」を解消することによってこういった「こだわり」は自然に消失することがあり、疾患ではなく、障害であるとされている。矯正治療、顎関節症や審美歯科治療をうけたがる人のこのような障害に陥っている人が 多いと思う。

矯正治療について

人は、自分が所属集団に従いたがり、間違っていると思っても所属集団と同じことをしたがる。ある子が矯正治療を受けていると受けさせようとする。塾、ピアノ、サッカー、スイミングも。歯科医院の評判は、情報の単純化と極端化に感情が加わって生じる。集団の関心が強いほど評判、流言は勢いずく。オルポートは、流言の形成過程を示した。1.平準化:情報の細部が脱落し、重要な部分のみ残って、簡潔に要約されたものになる。2.強調化:情報の要素だけが注目され、誇張されていく。3.同化:受け取ったに、聞き手の感情や知識、習慣が付加されて情報が歪曲される。
矯正治療等の歯科治療は骨や歯肉を作ったりする困難なインプラント治療などと異なり、簡単で、すぐに覚えることが出来、治療の質に差異がなくなると単なるイメージの差別化が広告の主要な機能となる。広告は、AIDMAの法則:Attension:注目:させる、Interest:関心:持たせる、Desire:欲望:掻き立てる、Memory:刻銘:心に刻む、Action:行動:起こさせる。AIDCAの法則:MをC:Conviction:確信させ、行動を呼び起こす。非指示者は、指示人が優越と思われる特性が存在している時にのみ効果的に作用する。治療の協力は、患者さんが、あるいはその親が、治療者の歯科医が優越と思わせる特性を持っている時に、効果的に治療に協力することになる。
豚肉循環とは豚肉の消費が増えて値上がりする、そうなると養豚業者が供給を増やし、値下がりする。値下がりすると再び消費量が増え、値上がりに転じる。そして、一定の幅を持って安定することである。自費治療の矯正、インプラント治療にもいえるのであるが、矯正治療したがる患者さんが増えて矯正治療が値上がりする。矯正治療をする歯科医が増えて値下がりする。値下がりすると再び矯正治療する人が増え、値下がりに転じ安定する。生態系が安定するのは、豚肉循環で、ある動物が増加するとそれを食べる動物が増える。動物は元のレベル迄下がる
動物は、えさが十分にある場合、小さなものを無視して大きいもの、美味しいものを食べる。しかし、一定量より少なくなると、えり好みを止める。ホンダのように売れている時、普通車だけ生産し、売れなくなると、軽自動車も販売するようになる。普通車1台と軽自動車を3台売った場合と同じ利益が転がり込むのであれば、大きくて美味しいものを食えるのであればホンダのように小さい餌を無視する。たとえば矯正歯科医のように、自費専門でやっていた歯科医が保険治療しだしたり、保険治療して歯科医が矯正治療やインプラントにとりついたりするのは、経営悪化に起因していることがある。
メイナード スミスによると、動物は、一定のルールのもとで得点を競い合っているゲームプレイヤーだという。タカ派戦略する個体の戦略は、どんな相手とも戦い、怪我を負わない限り退却しない。ハト派戦略する個体の戦略は、直接の対決は避けようとする。インプラントや矯正治療などの自費治療するタカ派の歯科医は、保険の治療しかしないハト派の歯科医から患者さんを紹介して貰い、大もうけする。しかし、それにあやかろうとする歯科医が増えたり訴訟を抱えたりする。その間隙を縫って、保険治療する歯科医が逆転する。そうすると自費治療する歯科医が盛り返すというサイクルが繰り返される。
ライオンは、ねずみやバッタに見向きもしないが、楽に採れる時は、食べる。捕獲しないのはエネルギーに値しないから。弱ったシマウマを狙うのは、エネルギーのロスが少なくてすむから。矯正歯科医やインプラント歯科医は、保険治療をしない。保険治療は、エネルギーの割合には見入りが少ないから。一般歯科医も、矯正やインプラントをやりたがる。しかし、インプラントは、リスクが伴う。ライオンは、捕食に必要な分しか殺さないことになっているが、機会さえあれば、殺せるだけ殺している。プレイボーイの歯医者がやれるだけやろうとするのは、雄として正常な行動。歯医者もインプラントは、打てるだけ打とうとするし、矯正治療もやれるだけやろうとする。
ソースタイン ウェブレンの著書、「有閑階級の理論」によると、社会的地位を得た人は、権力や富を誇示する為に家、車、服装だけで満足せず、自分たちを模倣する中流階級の人間に間違えられることを拒否し、中流が模倣しだすとその模倣されたファッションを見捨てて、ステイタスの証として、美容整形、審美歯科、矯正治療によって、歯を白く美しくしようと誇示的消費しようとする。

アブラムシ、ゾウムシ、トカゲは単為生殖し生まれるのは雌ばかりのクローンは、環境の変化により消滅する確率も大きい。アブラムシは、夏には、無性生殖で金太郎飴のような同じ遺伝子の♀ばかり生むが、過密になると♂を生み有性生殖によって遺伝子をブレンドする。金太郎飴的に増殖するゾウリムシですら、2つの固体が合体して体の1部をトレードしてブレンドしあう。企業は、高度経済成長の時代には規格化された商品を大量生産し、不況になると、多品種少量生産に切り替えて、生き残りを図る。バリエションの増加は、環境悪化のバロメーターになる。経営悪化した歯科医院は、利益率のよい矯正治療、インプラント治療を取り入れ、生き残りを図る。